March 2025
WHOのHINARIプログラムによりヘルスリサーチへのアクセスが拡大
世界保健機関(World Health Organization:WHO)は、運営するHealth InterNetwork Access to Research Initiative(HINARI)プログラムにより、低中所得国におけるヘルスサイエンス分野の論文発表数や臨床試験参加数が大幅に増加したことを報告しました。世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization:WIPO)の調査によると、HINARIに参加している研究機関による論文発表数は75%、国際臨床試験への関与は20%の増加がみられ、地域によっては更に高い伸びを示しました。
WHOのResearch4Lifeイニシアチブの一環でもある本プログラムは、途上国の非営利の研究機関に健康関連のジャーナルや学術リソースへの広範なアクセスを提供することで、世界的な知識格差の解消に貢献しています。同プログラムの対象は、AIを活用した保健医療、臨床実践、医療政策の改善などの分野にも広がっています。WHOはHINARIの提供範囲を拡大し、研究へのアクセスが限られている地域の科学的進歩と健康改善を更に支援していくことを目指しています。
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