September 2024
STMが二重投稿を検出する新ツールを発表
STMインテグリティー・ハブは、アカデミック・インテグリティ(学問と研究における誠実性、公平性、一貫性)を維持するために出版社が利用できるツール群を拡充しました。エルセビアが開発した新ツールは、メタデータ分析にとどまらず、原稿全文をスキャンすることで、各種ジャーナルや出版社に二重投稿された原稿を検出し、非倫理的な投稿を査読前に突き止めることができます。
同じ研究を複数のジャーナルに同時投稿する重複投稿は、パブリケーション・ポリシー(成果公表の取り決め方針)に反し、科学的な記録を歪曲しかねません。そのような行為は、冗長性の原因となるほか、ペーパーミル(不正に偽論文を量産する組織や個人)による操作といった、より深い倫理的問題を引き起こす可能性も示唆しています。二重投稿を検出し、防ぐことは、学術出版の公正性を保つためにも不可欠です。
この二重投稿検出サービスは、現在、一部の出版社でテスト中ですが、年内にはSTMに参加している全ての出版社で展開される予定です。
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