今日、世界的な関心を集める多くの分野において、学術出版に使用される第一言語は英語です。とはいうものの、分野によっては英語以外の言語が推奨されていることもあり、例えば、数理解析における重要な言語は未だにフランス語ですし、最先端のサイバーセキュリティー研究がロシア語で書かれていることもあります。また、英語圏外における国内/地域内ジャーナルや学会の多くは、当該国/当該地域の言語で論文を出版しています。そう考えると、母国語が何であるかに関わらず、全ての研究者には、母国語以外の言語で論文を発表する機会が、キャリアのどこかで訪れる可能性があるわけです。