査読者は学術出版のプロセスになくてはならない存在です。皆さんの論文を科学的により強固なものにし、読者に明確に理解され得るものとなるように、査読者は様々なコメントや指示・提案をします。それに応えることは、査読プロセスにおいて非常に重要なステップです。しかしながら、査読者からの提言に必ずしも同意できないこともあるでしょう。

まず初めに申し上げておきたいことは、必ずしも査読者の指示通りにすべてを変更する必要はないということです。査読者によって示唆する変更の重要度が異なるだけではなく、査読者のコメントを考慮しつつも、論文を採用するかしないかを最終的に決定するのはジャーナルエディターであって、査読者自身ではないからです。とは言っても、論文を指示通りに変更しないと決める前に、まず次の問いかけに答えてみることをお勧めします。